折り紙と言う表現について

折り紙をしていない人の評価を大切にしよう。一般の人の評価は厳しい。

「これ、一枚の紙でできているんですか!凄い」なんて評価もあるでしょうが、苦労して作った作品が「何か分からない。」とか「この部分が短くて変だよ」なんていわれることもあるでしょう。

そうしたとき、「折り紙だからこれが精いっぱいなんだよ」「何にも知らないくせに」なんて逆切れした経験があったりします。

我々(折り紙作品制作者)は、主に同好士で評論し合い、評価し、批判し合っています。それは、切磋琢磨の過程において必要不可欠であり、どんな芸術創作カテゴリーにおいても同様の作業が行われています。

しかし、もっともっと衆目にさらされて評価を受けてこそ、すぐれた作品なのではないか?

折り紙だから限界がある、折り紙にしては凄いなんて考えは、やめよう。

折り紙を芸術の一つのカテゴリーとするならば、大きくは平面、立体造形の中に含まれるのでしょう。

まず、しっかり鑑賞に堪える作品を作ろう。

折り紙作品だからという色眼鏡を外して、平面、立体造形としても素晴らしい作品を目指そう。

そうでなければ、僕にとって折り紙と言う表現方法は自己満足で終わりそうな気がします。

出来るはずである。ふう・・・こりゃ大変だ。

 

ROBOTS②出来ました

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ロバートとロバータ、ほぼ同様の構造です。

実験的に蛇腹の断面の厚みの利用を考えてみたということ以外は、あまりほめられた構造ではありません。

まあでも、ロバートは何となく執事っぽくなったかなと思います。

ROBOTSはこの後、2作品作ります。

ショーン・タンのアライバル

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発売された直後から欲しくてたまらなかったアライバルを買いました。

一人の男が、家族を残し、不穏な国を出て異国に旅立ち、そこに根を張るまでを絵のみで表現した物語。

描かれた世界は、我々の世界と大きく違った異世界です。

じわーっときました。

凄い 言葉に出来ないほど良い。

この世界観をを支えているのは、とても豊かな想像力と類まれな画力だと思いました。

荒唐無稽で非現実的な題材を表現するためには、リアルな世界の表現を上回るリアリティを持たせなければならない。

アライバルの本質は、異世界の描写ではなく、息づく人間の何気ない表情や動作である。

 

群像作品制作に必要なこと②

前回の記事で書洩らしがありました。と、いうか後になって➀~➂に微妙に当てはまらないパターンがあることに気づいたのです。

たとえば、歌舞伎の「白波五人男」の勢揃いのシーン、集合写真でポーズをとっているような場合などです。

要は、「正面に対してアピールしている仲間たち」とでも言いましょうか・・・あ、戦隊ヒーローもののキメポーズなどもこれに入りますね。

考えようによってはこれは最も難しいのではないか・・・・・と思います。

人物の個性の掘り下げは、非常に深く深~くする必要があるように感じます。

 

群像作品制作に必要なこと

群像作品を作るにあたって考慮すべきことを僕なりに考えてみました。

群像とは何か?

群像とは、goo辞書では⑴多くの人々の姿。⑵絵画・彫刻で、人物の集合的構成により、集団的な意志や精神状況を表現したもの とあります。

以下に 三つの描かれた群像を紹介します。

L メイジャ アール

① L メイジャ アール画 「雨のシャワーを浴びて」 MPC クリエイティブ色鉛筆より

 

ウィニー ポガニー

② ウイニー ポガニー画 マール社 ペンで描く より

 

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③十字軍の遠征

①はマラソン大会時の急な雨の模様 ②はヴァイキングの戦闘を描いたものです。③は今まさに進軍する十字軍旅団です。

それぞれ、構成する人物の意思統合のレベルが違います。①の各個人は互いに繋がりがなく、マラソンに参加するという目的のみの集団 ②は戦いという目的のために団結しているが乱戦となり、各個人はそれほど統一された集団ではない。 ③は士官と兵卒がおり、いわば一つの生き物のように統率されている。

仮に折り紙で各情景を作る場合、①ではすべての人物に雨が降ってきたことによる感情表現を付ける必要があるように思われます。②では、右側の鳥の翼の兜を着用し、剣を振りかぶっている人物を主役に据え、最も手をかけて作成する必要があり 、③では集団の雰囲気を伝えることが最も重要で、各個人は同レベルの作りこみで良いと思われます。もちろんすべての人物を細かく作りこんでもいいが個性はあまり重要ではない。

つまり 集団の性質が緩いものほど、各個人の性格、ポーズを熟考する必要があり、集団の性質が一つの目的で統率されているものほど個性は重要ではないと思われます。

たとえば、信号待ちをしている人々を作るとするならば、場面を構成する人たちに繋がりはなく、それこそ十人十色の体型、感情やポーズがあり、それぞれに個性が必要と考えます。

僕の作品で言うと、6人の傭兵は②のケースです。隊長のハードシェルのポーズに最も意味があります。穢れし者どもは①と②の間ですね。ROBOTSは③のケースに当たります。各個体に個性はなく、量産型という雰囲気にしてあります。

僕自身の考えですが、①のケースが最も難しいと思います。もし、制作を考えている方がおられるのなら、似た場面の写真などを収集し参考にするのがよいと思います。

 

 

ロボット2作目

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ロボットは連作で4作品作る予定ですが、これは2作目に登場する一体です。

今回は、実験的に蛇腹で生じる紙の断面を、面として造形に組み込めないか・・・ということを考えて作りました。

自宅で、読書しているときに思いついたのですが、蛇腹をとにかく多く重ねることで上下前後の面を一度に形成することができます。

そこで計算してみると、クラフト紙では1cmの厚みを作るために128枚の厚みが必要でした。

僕は、根気づよいほうではないので、すごく躊躇したのと、こんなことをやる必要があるのか・・なんて迷いましたが、とりあえず勢いで作ってしまいました。

紙はマンダラ紙で、胴体は40×272cmというサイズです。短辺を四つ折りにしたものを、幅を変えながら34回蛇腹折りしてみました。この紙がクラフト紙より厚いため蛇腹が少なくて済みました。

手足は32×51cmというサイズで制作しました。デザインはスチームパンク&プロレタリア的雰囲気を狙いました。

構造は非常に単純ですが、なかなか面白い重量感のある雰囲気になったと思います。実際に重いです。