街角の造形

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この写真は、僕がよく知る施設の入口わきに設置してある造形作品です。作者名などは存じませんがすごく好きな作品です。

どことなく折り紙っぽいと感じるのは僕だけでしょうか?

ディフォルメの具合に作者のセンスを感じます。実に寛いだ和やかな雰囲気が出ているでしょう。風雨で緑青が浮いた感じも美しい。

僕も、こんな作品を折り紙で作りたいと思います。

群像作品の難しさ

パーンの親子(ラフィニールとダンニール)を制作して、デジカメで撮影したときに、二体が一緒に会話している情景も作りたいと思いました。

向かい合わせたり、子の背中に父が声をかけている体にしてみたり・・・しかし、上手く行きませんでした。どうやっても二体がそぐわないというか、情景にならないので、結局あきらめてしまいました。

結果、二体の情景を表すには、最初から二体一組の情景を考えて作らなければならないことに気づきました。当たり前だろ!って言われそうですが、僕を含めて多くの折り紙創作家の方が、単独個体を作品としています。動物の群れなどの作品は多数ありますが、人物の複数表現は非常に少ないと思います。エリック=ジョワゼルさんのオーケストラの作品群などは、素晴らしい人物の複数表現ですが、互いに関係を持った情景ではありません。

そう考えると、二人以上の人物の情景を表現するのは絵画的、コミック的な場面の構成力が必要になってきます。単体表現に慣れた僕には非常に困難な作業です。

マッケニアの構想の中で、「出陣する王の兵たち」を考えています。装束は古代、中世ヨーロッパの雰囲気を持たせたいと考えていますが、画面で多数に見せるためには最低10体の兵士が必要になってきます。出陣する兵士の一瞬を切り取ったスナップ写真のような感じにしたいと考えています。ただいま資料収集中です。

 

折紙探偵団東京友の会例会に行ってきました。

今年に入って2度目の参加でした。2時からスタート。

6/7(土)雨の中、結構たくさんの人が参加されていました。

講習は板垣悠一さんで作品は「スワンボート」。湖などにある白鳥型の足で漕ぐボートです。講習を受けてみて思ったのが、とても小気味よい作品でした。

難度は、やや難しい(初心者にはかなり難しい?)感じですが、きれいに留めが成されつつ折り進められ、立体的に仕上げる工程が非常に洗練された美しい仕上がりでした。僕の作品は強引な作業が多く、多くの人が禁じ手としている作業を多く含みますが、スワンボートはまさに王道を行くものだと思いました。

折り紙作品を書籍として発表するとき、超複雑系といわれる作品は再現性はあるものの折り図を掲載するのは非常に困難であろうと思います。

今回のスワンボートは、まさにちょうどいい作品。折り応えと再現性のバランスが絶妙な作品でしょう。東京友の会ブログで発表されるでしょうからそちらをご覧になってください。(カメラを持っていけばよかった…)

さて、今回もさまざまな作品の発表がありました。ものすごいリアルなサソリモドキなんてのもありました。かく云うわたくしも、ダンニールとラフィニールを持参し発表いたしました。すごくうれしかったのは、参加されていた一人の紳士から、生意気そうに見えるとの感想をいただいたことです。

まさに、まさに、その通り。ラフィニールはすこし生意気なティーンエイジャーです。力ばっかり重視するパーンの中で知性的だという自負と非力だというコンプレックスの狭間でちょっとひねくれているのです。

だからこの感想はすっごくうれしかったのです。

また、懇意にさせていただいている小菅章裕さんが持参されたスズメとアメフラシの造形が素晴らしい出来でした。小菅さんのウェブサイト「折り紙の砦」に作品が掲載されていますので是非、ご覧になってください。

 

僕の大好きな折り紙作品③

もう、何年前だったか忘れてしまったが、TVを見ていて北條高史さんの「暫」を知りました。折り紙作品はある程度ディフォルメや省略が成されていて人物像を見ても、題材が一目で何か分かるかというと・・・そうとは限らない。

しかしながら「暫」は・・・僕は歌舞伎に興味があったのですぐわかりました。そして正方形一枚であることに非常に驚くと同時に間違いなく最高峰の折り紙作品だと思いました。

北條氏のウェブサイトには多くの人物像の作品が綺羅星のように展示されています。さまざま拝見する中で、「暫」や「十二神将のシリーズ」のような顔まで折り込んである作品群と「ガブリエル三作」、「イカロス」などの顔が折られていない作品群があることに気づきました。

ご本人に「全く違う!」といわれるかもしれませんが、僕は顔のない作品こそが北條氏の真髄であるような気がします。「弓を引く天使」「ガブリエル三作」はその中で最も気になる作品群です。まるで結晶のような、その瞬間を切り取ったような雰囲気、大胆なエッジの効いたデザインでありながら、熱さ温かさを感じます。また、全く手技の痕跡を感じさせない卓越した作品であるとも思うのです