紙の揉み手順

僕は、揉みをよく用います。クラフト紙は丈夫でかなり揉んでもなかなか破れません。よく揉むと布のような質感に変化していきます。

その過程を、ご覧下さい。

P5230003これはまだ何もしていない状態

P5230004適当に団子状に丸め、開いた状態。紙に多角形状のしわが付いています。これを小さくしていくのが目的。

P5230005P5230006縦に紙を棒状にまとめ、ねじり、広げる。横も同様。また対角線上でも同じ作業を行います。

P5230008上記の作業のねじり方向を逆にして繰り返します。そしてこの一連の作業をもう一度行うと写真のようになります。

かなりしわの目が細かくなっているのがわかりますでしょうか。ここまで来るとかなり布の質感に近くなります。ラフィニールのボトムはこのあたりの状態で使用しています。獄卒の服はここからさらに、破れるまで揉んで水につけたりしています。

制作のための資料

作品を作る際に用いた資料を紹介します。

動物大百科全集 平凡社(さまざまな動物の形、品種、生態の参考にします。もちろんネット検索も)

ヒシアマゾン~女傑から名牝へ 宝島社(ケンタウロスの下半身の参考にした競走馬の写真集)

マックスフィールド パリッシュ PARCO出版(作品のポーズなどの参考に)

ノーマン ロックウェル PARCO出版(作品のポーズなどの参考に)

ミュシャ作品集 東京美術(同上)

ヌード.ポーズ.コレクション 視覚デザイン研究所(同上)

メールヌード.ポーズ.コレクション 視覚デザイン研究所(同上)

幻獣辞典 晶文社(ファンタジックな生物の設定、生態の参考に)

動物シンボル辞典 大修館書店(ファンタジックな生物の設定、生態の参考に)

その他、北欧、ローマ、ギリシャ神話の数多くの書籍

ペンで描く~スケッチから細密描写まで マール社(スケッチを描くために)

太平洋.アフリカ.アメリカ メトロポリタン美術館全集新装版12 福武書店(作品のプロポーションなどの参考に)

等々・・・・折り紙の書籍を実はほとんど持っていません。この中で動物シンボル辞典は手放せない資料です。

空想上の生物の数々の種類、それが誕生したいきさつなど、細かに記載されています。近所の古書店で格安でした。

 

紙を用いるということ

折り紙で創作活動をする・・・と、いうことについて。さまざまなスタンスで折り紙作品を制作している人がいます。不切正方形1枚で必ず制作される人、お札や箸袋、ティーバッグなどの特殊な紙で作る人、複数枚の紙で・・・等々。

僕は、本文に書いた通り形の違う長方形を用いています。さらに、揉む、ねじる、突き破る、糊付けするなどの暴挙に出ています。

クラフト紙を揉むと、だんだん布のような質感になっていきます。揉む程度の変化で髪に利用できたり、ズボンに出来たりします。また水につけて引っ張るとその部分がかなり膨らんだりします。折る、という作業ではないのですが、紙を使う造形と考えれば、利用しない手はないと思います。切るということ以外は、貪欲に研究していきます。

 

僕の大好きな折り紙作品②

日本折り紙学会に入会をして、すぐから懇意にさせていただいているNOCCHOさんの作品群。ウェブログNOCCHOrigamiに多くの作品を発表されています。残念ながら僕のサイトはリンクを貼れない構造のようなので申し訳ありません。NOCCHOさんは主に紅茶などのティーバッグの紙を用いて創作活動をされています。限られた面積、特異な形・・・ある意味制限は正方形より多いんじゃないかと思います。開いた紙を横にすると一方は台形状、もう一方は端は長く出た二つの突起となっています。その部分が、創作するうえで利点にもウイークポイントにもなりうると思います。NOCCHOさんの作品は、そんな中でとても特徴をとらえた、大胆なフォルムをしています。僕はケンタウロスと、ご本人から頂いたカエルが大好きです。超複雑系の折り紙作品を小説だとすると、彼の作品はまるで俳句や短歌のようです。シンプルな構造に見えて実は情報量は非常に多い。極限にまでそぎ落とされたフォルムがとても優しい雰囲気を出しています。

パーンの族長の制作中

たぶん、6月くらいには発表できると思うのですが、実はもうほぼできています。試作品は足と腕が細く、胸板が薄いので、そのへんのおじさんのようになってしまいました(笑) ひげもあるのですが、襟巻のような出来で、不恰好です。出来れば、大きな角のあるポセイドンのようにしたいと思っています。

大好きな折り紙作品①

小松英夫さんの馬! これはすごいと思いました。蹄もたてがみもないのですが、これ以上ないというぐらい余分な折り線、折り筋をそぎ落としてあります。全体のバランスがまた素晴らしいのです。首の角度、背中から臀部にかけてのカーブに羨望を感じます。もし、馬をモチーフに銅像を作るなら、この形がふさわしい。具象とシンボリックのバランス、研ぎ澄まされたデザイン。折り紙で芸術作品と問われればまず小松さんの馬を思い浮かべます。