作品の方針

コンセプト

まずは自己紹介を兼ねて・・・物心ついたころより、折り紙に親しんできました。 お面ばかり折った時代、正方形2枚で動物を折っていた時代、長方形や直角二等辺三角形1枚で節足動物を折った時代(このころ笠原邦彦さん著の折り紙新世紀、折り紙新世界に拙作を掲載していただきました)、不切正方形1枚折りで超複雑造形を目指した時代を経て(このころ第2 回紙わざ大賞においてコロニーという作品で優秀賞を受賞しました)現在の作風にたどり着きました。 折り紙以外でも、アルミ缶を切り開いて昆虫をクラフト的に作成したり、イラストを描いたりなどの創作もしましたが、自分的にはやはり折り紙がしっくりきます。また一般的には、折り紙は彫刻やイラストより不自由な表現方法と思われがちですが、私はそうは思いません。むしろ彫って造形をなすことや、水彩、インクなどで描くことのほうが修正がきかず、技術的にも大変なのではないかと感じます。 私にとって折り紙は色々と試した結果、最も表現に適していました。それに材料費もあまりかからないのが魅力です。現在の作風は、360度どこから見ても造形として成り立つ彫刻のような作品を目指すものです。そのために以下の方針で制作しています。

①サイズの違う長方形を主に2枚使用する

②のり付けすることを前提にのりしろも作る

③紙を揉む、ねじる、伸ばす、突き破ることもあります

④ボックスプリーツはなるべく16等分以上しない

⑤いわゆる「ぐらい折り」を重視する

⑥作品が潰れないように、中に詰め物を入れてあります

またそれぞれの作品には、物語が付けてあります。それは作品のページでご確認ください。 以下の項目は作品の主にフォルムに関する方針を掲載しています。大抵のものはクラフト紙で制作しています。

作品フォルムについて

ずっと作りたかった魔導士の群像

以前に黒衣の男というのを作りました。魔術師や死神を連想させるフードを被った人物像です。

その時に、こんな人物像のシリーズというのも面白いなあと思っていました。

死神、修道士、クリムゾンキング(スティーブン・キングの小説のキャラクター)、魔導士などをマイナーチェンジで作り分ける感じですが、なかなか取り掛かれずにいました。

最近、スコットランド出身の彫刻家フィリップ・ジャクソンを知って、その造形に感激し、こんな群像を作りたいと興奮しました!

コートは折った後、糊付けして、ぐしゃぐしゃに揉んで、水でジャブジャブ洗って乾かします。それで布っぽさが出ます。

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それで本作となりました。最初はそれぞれを没個性として全体として雰囲気を出す感じにしようと思っていましたが、作って行くうちに、同じに作っているはずなのに個性が出てきてしまいました。

それならば、いっそ個性を強化してしまおう・・・というわけでそれぞれポーズを付けました。

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結構気に入ってます。

 

ゴブリンのシリーズ新作「いたずらエルフのユック」

きっかけはキノコをねじって作った事でした。

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かなり細長いリボン状のクラフト紙で作ったら、結構面白かったので、以前作った翅付きの妖精を乗せたら面白いものが出来ると思ったのです。

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しかし、ただキノコの上にいるだけではドラマがないし、つまらない。

そこで思い浮かんだのが、この雰囲気

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これはジョン・R・ニールという100年ぐらい前のアメリカのイラストレーターの作品です。(マール社出版 ペンで描くより)

で、作ってみました。

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これは大成功でした。自画自賛ですが、いい作品になったと思いました。エルフは最初から片翅の状態で作ってあります。

キノコ、エルフ、手に持っている翅の三枚で出来ています。

ただ、なんだかあまりにも可哀想な気がして、何か救いを考えようと思いました。そこでお話を付けたのです。

古来妖精は昆虫の翅を持っているものですが、あの状態の生え方では実際には飛ぶことはできないでしょう。

なので、本当は翅がなくても飛べるんだ。それは魔法の生き物だからという設定にしたのです。

オークってどんなの?

映画のホビットの冒険のシリーズは面白かった~。物語の中で邪悪なオークが大量に出てくるのだが、まずはこんなのが作りたいと思いました。

その後、やはり映画ですがウオークラフトを知りました。その物語に描かれたオークは従来のものではなく、知性と勇猛さを兼ね備えた種族でした。そのキャラクターデザインに惹かれ、これにしよう!!これを作ろう!!と考えました。

ただ、オークといえば牙と長い耳・・・・これは作らねばと思ったので、自作品としてはめったにない顔を作る必要がありました。

まず顔だけを考えました。

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こんな感じです。

体もスケッチしました

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そしてとりあえず作ってみました。

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もう全然ダメダメですね。お恥ずかしい・・・

気を取り直して、プロポ―ションを練り直し2作目

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かなりましになりました。しかし足が短い、顔がでかい、腕が長すぎ、体型が不自然です。

それに知性のある種族が裸というのもおかしい。斧もわざとらしい。

何より、顔を作りこんだおかげで、体が折り線の出る作り方だとなんだかそぐわない。まるで漫画の体で顔だけ油彩のような雰囲気です。

そこで考えたのは、構造を最初から練り直し、ねじりを用いた体で服を着て武器を持たないオークでした。しかも指に蝶をとまらせ、微笑んでいる。

そして制作。

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これはすごく上手く行きました。我ながら満足、

べへモスかガネーシャか

ずっと昔から象頭魔人は作りたい対象でした。発端は悪魔事典に載っていたべへモスを見たことでした。またガネーシャにも興味がわきましたが、当初は凶暴な感じにしたかったので前者をモデルにしました

そのころのイメージ画です

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そして まずは頭部の試作

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頭部の形状は、アフリカゾウです。耳の大きさと頭の形状が決め手です。

そして全体像ができました。「かかってくるがよい」という雰囲気です。

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制作が進むにつれ、僕の象魔人はべへモスから離れていきました。戦士と対決しているところにしようと思い始めていたのですが、魔人はただ悪い奴という感じではなくなっていました。体も大きく、非常に強いが実はかなりの高齢であること。またこの戦士に負けてやってもよいと思うほど、気持ちが疲れている。自分の眷族を守るため魔人となったが、眷族ははるか昔に滅んでしまい、今は自分だけが残ってしまった。・・・・なんか悲しい感じです。なぜか悲しい話ばかり思い浮かんでしまいます。

戦士は、揉みで作ろうと思っていました。と、云うのも彼は6人の傭兵のメンバーの一人であるベスパだからです。

身構えている姿を作りました

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出来上がりがこれです。

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木工用ボンドとリキテックスの黒を溶いた液で塗装しています。良い感じにひび割れました。

ゴブリンの新作二つ

子鬼の祭儀

物語の都合上、必要な場面でした。新規に作品を作る必要はなかったのですが、ストーリーを定型詩にしてみようと思いました。割と上手く行ったのではないかと思います。

ゾーリが秘密の場所で地に立てた長剣の前で、ステップを踏んで呪術を施す場面です。長剣は空を飛び、キルロイのもとに向かいます。

モコモコの親子

折り紙仲間でかのこさんという方がおられます。その作品に感銘を受けました。以前、渡りという題で架空の生き物の移動を作ったのですが、もっと改善したいという思いがありました。かのこさんの作られる架空の生き物は実にユーモラスでイキイキしていました。すごく触発されたのです

それで考えたのがこのモコモコ。出来るだけ簡単な作りで、鳥っぽいものを作りたかった。モコモコした体で口がどうなってるか分からない謎の生き物という感じです。基本的には渡りの生き物と同じ構造です。作った後でゴブリンのシリーズの一つにしようと思いました。

しかしながらかのこさんの作品には及ばないんだよな~

 

喜怒哀楽を表現したい・・・ケンタウロス「日の当たる場所」

ケンタウロス制作三体目です。

この作品のイメージは、敵に囚われたケンタウロスが脱出し、追っ手を振り切って遂に自由の身になった情景です。暗い場所から日の当たる場所に来れた、という感じと太陽の光を全身で受け、歓喜している様子を重ね合わせています。

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じつはこのポーズはティム・ロビンズとモーガン・フリーマン主演の映画「ショーシャンクの空に」のDVDのジャケット写真に影響を受けました。

このポーズです。この画像はYAHOO!映画のものです。

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ケンタウロス再び

またケンタウロス作りました。今度は髪が頭を覆っており、耳もあります。また衣服を着ています。自画自賛ではないですがかなり気に入っています。

以前のものは、人の部分と腹の下から尻尾までが一枚で、馬の体、人の背、髪が一枚という構造でした。しかし衣服を作るためには馬の部分の紙の大きさでは、大きすぎて作れないことに気づきました。

そこで馬の部分から人の背を経由して馬の腹、尻尾までが一枚。人の部分と衣服、髪が一枚という構造に変更しました。下は馬の部分の写真

人馬の下

頭は、最初こんな感じで練習をしました。

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髪の毛を表現するのはすごく難しいので何度も練習してから取り掛かりました。

髪の完成形はこのようになりました。ちょっとわかりにくいかな・・・

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最初、人物の部分は以下のように作っていました。

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この方法だと指の長さをそれぞれ変えて作ることができるのですが、肩の部分、上腕の太さが我慢ならないほど醜いのです。いろいろと試行錯誤をした結果、指の長さが同じにはなるが全体のバランスの良い方法を採用しました。

これが完成

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は~ 疲れた。

 

「ヘクトールとアンドレア」について

ロボットのシリーズはこれでお終いです。ヘクトールとアンドレアに関しては二つのルーツがあります。一つは2~3年前のレクサスのCMに登場した大きな操り人形。この写真はすみだ経済新聞(2013年11月22日)の記事からの引用です。

 

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もう一つはキリコの絵で「ヘクトールとアンドロマケーの別れ」

 

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そして実際の作品がこれ

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似てますでしょ(=^・^=)

とにかく、前のアルバートよりより人間っぽくしたかったというのがありました。関節の動きがあって、ポーズの付けやすい形を心がけました。

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これは下絵

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頭の部分はティッシュで形を作り、セロテープで巻いてから切り開き、その形を参考にしました。

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色々試行錯誤して、完成しました。ヘクトールは9cm×180cmのマンダラ紙で2枚、アンドレアは9cm×180cmと9cm×90cm2枚で出来ました。

体をスリムに美しく仕上げるにはこの比率がベストでした。

簡単な折り方で複雑な表現を目指してみた。

「渡り」を作りました。きっかけは1:2の比率の紙を弄っていたら、足だけ巨大な鳥のようなものが出来たことでした。それを取り敢えず仕上げてみたら、スターウォーズ「帝国の逆襲」に出てくるメカ「チキンウォーカー」みたいになりました。

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サバクトビネズミみたいな生き物が、巨大に進化し、前足が退化した姿のようにも見えました。

象のように群れを作って食料を求め、移動する姿なんか面白いって思ったのです。

パソコンでさまざまな象の群れの画像を見て、群れを表現するには画面から見切れている個体や、前の個体に隠れてあまり見えない個体なども必要ということに気づきました。また、体が鳥っぽいのでフラミンゴの足の運びなども参考にしました。

群れにはさまざまな大きさの個体がおり、小さい個体ほど色が薄く足が短くしてます。いわゆる相対成長というやつです。

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大小合わせて12個体作りました。また着色した際、筋が出るよう足の部分にはきつく横線を付けました。

撮影に関しては、最初野外でしてみましたが、すごくちゃちな感じになってしまいました。

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こんな感じですが、駄目駄目ですね~

まあとにかく仕上がりました。

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ゴブリンのシリーズ

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もともとは、簡単に指の長い人物像を簡単に作れないかと思ったことからスタートしたのです。そして思いついたのはなが~い長方形の紙を五芒星に形に組めば面白いのではないかということでした。10cm×120cmというリボン状の紙を星形に組み、作ってみると思ったより良い出来になりました。

また、とことんファンタジーの世界を表現したいと思い、富士山の苔生した森で撮影してみました。結構、いいんじゃないの~って自画自賛しています。それぞれのゴブリンはすべて上記のサイズのクラフト紙で作成しました。荷物も一枚で出来てます。次の禁忌の森の女王は二枚です。子供たちは一枚で作成しました。実は女王はゴキブリのダークエルフです。魔力で美しい姿に擬態していますが、子供たちはゴキブリを思わせる形をしています。

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