ゴブリン④・・・モコモコの親子

キルロイは目覚めた。パラパラと顔に土塊が降りかかったからだ。 倒木の下の寝床から顔を出すと、オルゴが「しっ」と口に指をあてた。 ここは、端っこ村を出て三番目の森。 オルゴの先を見ると、モコモコの親子がいた。モコモコは普段はおとなしいが、子育て中となれば別だ。気づかれたら最後、鋭い足の爪で引き裂かれてしまう。 キルロイはオルゴとともにモコモコの親子の姿が見えなくなるまで、息をひそめて待った。 モコモコは怖かったが、キルロイはなぜか微笑んでいた。